昔のドラえもんのイントロのテーマをご存じの方は多いと思います。
このメロディーをベースで弾いてみます!
実際にやってみるとわかりますが、なかなか難しいです。
これを弾く事は右手と左手の良いエクササイズになる事は間違いないのですが、
このドラえもんのイントロは、これを弾くこと自体が良いスケール練習になっています。
まだ弾いてみたことが事が無いという方は、是非これを機に弾いてみて下さい!
この記事は、ベースのTAB譜の掲載と簡単な解説だけとなりますが、
同じテーマの動画をYoutubeに投稿しています。
実際の演奏を動画で確認できますので是非そちらも参考にして下さい。
Youtubeの動画では、スケール練習を行う際のコツも紹介しています。
はじめに
ドラえもんのイントロをベースで弾いてみよう!
まずは実際に、弾いてみましょう!
キーは原曲と同じDメジャーです。
2つのポジションの譜面を用意しました。
メロディーを知っている方なら、リズムは気にせずTAB譜を見ながら弾けると思います。
3弦~1弦で弾くポジション
原曲のテンポはBPM=122くらいですが、ベースでやってみると速く感じると思います。
まずはテンポを気にせずにゆっくりで弾けるようにします。
もしこのポジションで弾くのが難しければ、別のポジションで弾くことも出来ます。
4弦~2弦で弾くポジション
こっちのほうがフレットの幅が狭くなるので弾きやすいと感じるかもしれません。
ですが、運指がキツイほうが練習には良いので、無理のない範囲で3弦~1弦で弾くポジションでもやってみて下さい。
左手の指順は書いていませんが、おのずと決まってくると思います。
Youtube動画ではでテンポを遅くして、2小節ずつ解説をしながら演奏しているので、分かりやすいと思います。
是非、参考にしてください。
これをメトロノームに合わせて、出来れば原曲のBPM=122くらいを目標に!
もっといけるという人はそれ以上目指してください!
運指練習としての効果は絶大です!
ですが、このイントロのメロディーを弾くことは
それ自体が良いスケール練習になっているというのは冒頭に書いた通りです。
これがどういう事なのか?を次に紹介します。
スケール練習になっている?
ドラえもんのイントロ=2つのスケール練習
ドラえもんのイントロは、スケール練習になっていると何度も書いていますが、
具体的に言うと、DメジャースケールとEのクロマティックスケールを練習していることになります。
特にDメジャースケールに関しては、スケールをブロック化して上昇、下降するという実践的な練習が含まれています。
Dメジャースケール
この曲のメロディーは1〜6小節までは、一つの音を除いて全てDメジャースケールで作られています。
4小節目の「D#(レ)」の音だけはシャープがついてDメジャースケール外の音になりますが、
それ以外の音は6小節目まで全てDメジャースケールの音になります。
これを踏まえてこの曲を弾くことで自然とスケール練習が出来るわけですが、
特にスケール練習として良いのは5〜6小節目のメロディーです。
5〜6小節目をピックアップしてみました。
ここのメロディーはスケール上に一つの法則を当てはめた6個の音をつなげて出来ています。
始めの6個の音【赤のラインの音】を見てみると、
ここは「1弦4フレットからスケール上の音で3つ上がって、その後スケール上の音で3つ上がって元の音に戻ってくる」
という音の並びになっています。
次の6個の音【青のラインの音】はスタートの音を3弦7フレットに変えて同じ法則で並んでいます。
このまま、この流れで下がっていくという事になります。
つまりここは、
スケール上で【複雑な6個の音のブロック】を作って下降するという良い練習になっています。
少し構造が複雑ですが、当ブログの別の記事「メジャースケールを使ったエクササイズ4選」で紹介している練習方法の発展形とも言えます。
このようにスケールの音に規則性を持たせて弾くという事が自然と身に付いていきます!
では、もう一つのクロマティックスケールの練習についても紹介します。
Eのクロマティックスケール
このイントロの7小節目から弾くのが、クロマティックスケールになっています。日本語だと【半音階進行】と言われます。
これは単純に音を半音ずつ上昇下降する、つまりベースのフレットを1フレットずつ上昇下降する音の並びに名前が付いたものです。
ここではE(ミ)の音から半音ずつ下降する音使いが出てきますが、それは単純に音が半音ずつ下がるメロディーとして使われているだけなので、そこにキーとかスケールといった理論的な解釈を求めてもあまり意味はありません。
それよりもこのクロマティックスケールをベースで弾く事は、運指練習としての効果、とりわけ左手のポジション移動の練習としての効果があるのが大事です。
弾き方は他にも考えられますが、先に紹介したこの弾き方が運指練習としては効果があると思います。
このように1弦から2弦と弦が変わる時に小指が1フレットずつずれていきます。これがスムーズに出来るとポジション移動が楽になります。
併せて上昇も練習したり、違う場所で練習するのも良いです。
TAB譜を参考に是非やってみて下さい!
このブログを見て頂いている方なら、ジャコ・パストリアスの「クロマティック ファンタジー」という曲を知っているかもしれません。
「半音階的幻想曲とフーガ」というバッハの曲をベース1本でカバーしたレコーディング音源は今でも語り継がれる名演です。半音階的というだけあってクロマティックスケールだけで出来た曲では無いのですが、もし聴いた事が無いという方はこの素晴らしい演奏をぜひ聴いてみて下さい。
他にもジャコはチャーリー・パーカーの「ドナ・リー」をベースでカバーしたり、ジミ・ヘンドリックスの曲をベースで演奏したりしていました。
そうやって、他の楽器で演奏されている曲をベースで弾き、それを分析する事で自身のベースプレイへと取り込んでいたと思われます。
もしかすると、ジャコもアニメソングのメロディーをベースプレイの参考にしていたかもしれませんね。
最後に
今回はドラえもんのイントロをテーマに記事を書かせていただきました。
これはスケール練習として最高のメロディーになっていますし、
ちょっと何か弾いてよ!っていう時にも役に立つので是非トライしてみて下さい!
Youtubeの動画ではこのテーマを軸にスケールを使うコツも紹介しています。
興味のある方は是非ご覧になって下さい!
Youtube動画
このブログとYoutubeチャンネルのテーマは、ベーシストの皆様の役に立つ情報を発信する事です。
少しでも皆様のお役に立てる事を願っています。
それでは、皆さん一緒に良いベースライフを過ごしましょう!!